2020年という年は、多くの人にとって色々な事柄で大きな節目になっている年だと思います。
ピーキャットにとっても、やはり大きな節目の年となっています。
やはり農場便りとしては、ロンとのお別れをご報告しなければいけません。
ピーキャット農場の開場は2006年6月ですが、ちょうどその頃に生まれ、およそ3ヶ月経って、私の誕生日に合わせたかの様に農場へやってきたロン。
それから14年、ピーキャットの歩みは常にロンと共にありました。
そのロンの歴史を少しだけ振り返りたいと思いますので、お付き合いいただければ嬉しいです。
捨てられていたところを保護されて、農場へやってきた、こんにちは!のロン。
実家のワンコに配色やたれみみがそっくりで、こんなことってあるんだ!と心から驚きました。
余談ですが…ちなみにこちらが実家の「ジャッキー」君。
もうおじいちゃんの頃の写真です。
ロンがもう少し大きくなったときに、一度農場へ来てくれましたが、ロンの元気さに気圧されてびっくり、怖くなってしまって、ちょっと可哀想なことをしました。
ロンの話に戻ります!
姿が見えない!と思ったら、水を抜くための溝にすっぽりはまって寝てました。
ロンにはたくさん、たくさん笑わせてもらいました。
ジュリが農場へやってきたときは、本当に体格差がすごくてちょっと心配でしたが、ロンは大歓迎で、すぐに仲良くなり良い遊び相手となってくれました。
そんな2匹の間に、5匹の赤ちゃんが生まれました。
突然父親になったロンは勝手がわからず、うろうろしていると、ジュリに邪魔だと怒られたりしていました。
この写真はちょっとすねてるようにも見えますね(笑)
毎日たくさんのチビちゃんに囲まれて、なんとなく相手をしたり、父親ぶりが板についてきました。
それにしても、チビちゃんはみんなロンに似たしっかりとした体格で、コロンコロンです。
ジュリもよく頑張ってくれました。
チビちゃんの中から、唯一農場に残したアンナと。
アンちゃんの毛色はロンの足のとこの毛色と同じなんです。
顔のパーツの配置具合なども良く似てます。
台風で外れてしまった防風ネットをすぐに片付けないでいたら、小屋の柵の間から引っ張り込んで、寝床にしていました。
ずいぶん気に入った様で、この表情を見て取り返すのはあきらめました。
5歳くらいの時の写真。
だいぶ貫禄が出て、顔に白い部分が増えてきました。
引っ張り込んだ暴風ネットは、自分らで掘った穴から出た土が乗って埋没(笑)
ロンは、花と一緒の写真を撮らされるのに、良く付き合ってくれました。
おっきなあくびが彼の心情を物語っていますが、本当に気の優しいよい子です。
白井の頃の農場は、周りが田んぼに囲まれていて、自然風な整備の冷たい用水路の水が好きで、散歩中に良くいただいてました。
ロンが7歳の時に鉾田へ農場を移転しました。
夏が白井よりも涼しい鉾田は、ロンにとってはだいぶ楽だったんじゃないかなと思います。
白井の暑さは尋常じゃなかったからなぁ…
意外と甘いもの好き?
サツマイモを焼き芋にしてあげたら、お行儀良くハグハグ。
犬用のミルクも大好きでした。
見た目のいかつさに反したかわいらしさも、ロンの魅力でした。
モグラ探索は、ジュリが一番熱心でしたが、ロンが本気を出したときの穴掘りスピードは凄かった…
手がやっぱり大きいから、一掘りが大きいんですよね。
使い古しの低反発座椅子を敷いたら、ガタガタするのが気になるのか、なぜか小さくまとまってくつろぐロン。
そのうち、コツを得たのか、大リラックス。
ロンジュリ夫婦はかかあ天下でしたが、本当に仲が良くて、寒い時にはくっついて寝たりしていました。
雪が積もったら、おおはしゃぎ。
寒さにはめっぽう強く、私らが寒い!と思うくらいの気温が快適なようで、冬は
「オレの季節がやってきた!」
といわんばかりの元気ぶり。
まるちゃんはロンには何度もこかされたそうです…(笑…ったら可哀想かなw)
鉾田農場に来てから、なかなかきれいに咲く姿を見ることが出来なかった、ご近所の桜と。
暖冬の年でやっと本領を発揮していたので、ピンクの濃いお花は、どうやらこの桜は河津桜なのではないかという話です。
ロンの撮られ方も慣れたもんです(笑)
ただ散歩中なので、散歩したい気持ちが勝ってお座りはしてくれないという…
ロンが前提疾患を発症する年の春の写真です。
思えば、この頃には「ロンも年を取ったなぁ」と感じる場面も多く、ちょっとふらついたり、今まで食べていたご飯を食べなくなったり、何となく覇気が無かったり…
頭の腫瘍が少しずつロンをむしばんでいたのかもしれません。
ロンが自分の体を思う様に動かせなくなってからは、なかなか目を離すことができない状況が続きましたが、そばで寝ているジュリが、ロンが起きたときに、起きたよと知らせてくれることもしばしば。
農場に来てから13年間、24時間常に一緒だったジュリにとって、ロンの変化はなかなか受け入れがたい事だったかもしれません。
ジュリはジュリのやり方で、状況を理解し、ロンを支えてくれていたように思います。
事務所を移転し、ロンを介護するために建てた小屋の中から、一緒に見た夕焼け。
今年は7月終わりまでほぼ雨や曇りの梅雨が続く異常気象でしたが、ロンにとっては過ごしやすかっただろうと思うとありがたかったです。
ロンは人を見て、空気も読む子でしたが、偶然にしてはできすぎている出会いを、最後に引き寄せてくれました。
私らの悲しみを少なくするため、としか考えられないタイミングでした。
それが、新しく加わった子猫の「くぅ」ちゃんです。
7月8日、前事務所の駐車場で、一直線に私の方へ寄ってきて離れようとしなかった子猫は、今では我が物顔でそこら中を駆け回り、キャットタワーも最上階を使っています。
7月28日にロンが家の中で暮らすようになってから撮った動画です。
2日後の7月30日15時頃、およそ1年間我慢した不自由な体を抜け、ロンは空へ駆けていきました。
農場へ行くのがしんどい時も、ロンが居るから頑張れました。
本当に、本当にありがとう。
そして、これから歴史ができるくぅちゃん、どうぞよろしく。
相棒を無くし、ちょっと寂しそうなジュリのためにも、私もいつまでも不抜けていられません。
この記事を書いて、改めてロンへの感謝を胸にしまい、気合いを入れ直してお店を頑張ろうと思います。
農場のあり方も仕切り直し、オーダー新苗の予約も用意しなければですが、まずは鉢バラのご予約から!
今月中にはご用意しますね!(あ!あと2日しか無い!)