まるです。

すっきりしないお天気が続いてますが、雨やくもりが多いこの時期は挿し木の適期でもあります。

農場でも、少しずつですが来年用の挿し木苗を作り始めました。

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こんな感じでプラグトレーに挿していきます。

土は赤玉土細粒、穂木は春以降に伸びた勢いのある枝を選びます。

挿し木する前にカットした穂木をピキャット(100ppm)に浸けています。

挿し木は基本的にはいつでもできるようですが、農場は冬は寒くて土が凍ってしまって管理が難しいので、 6月から9月ぐらいまでを挿し木期間としています。

挿し木苗が欲しいと言う方は今のうちにリクエストくださいね。

去年は8月のお盆のころにも挿してみましたが、さすがに暑かったようでこの時期に挿したものはかなり失敗してしまいました(^^;)

挿し木苗は生育が遅いからちょっと…と思われる方も多いかもしれませんが、生育がゆっくりな期間はこちらで管理して、勢いが出てきて問題無く育つ状態になってから販売してますので、どの苗も元気に育ちますよ♪

挿し木新苗の販売は明日(26日)までとなっております。

挿し木がうまくいかないと言う方も多いのでちょっとだけアドバイスを…。

まず、品種ですが、やっぱり元々樹勢の強い品種の方が成功率が高いです。ランブラーローズなどはほぼ100%の確率で成功します。シュラブなどもおすすめです。

穂木選びも大事ですよ。古くなって要らなくなった枝ではなく、春以降に伸びた、なるべく勢いのある枝の方が成功率も高いですし、その後の成長も良いです。つるバラでしたら、シュート枝を切り戻したもの、木立バラでしたら、花が終わって花がらを切るときに少し深めにカットして挿し穂にすると良いと思います。

挿し木には土の栄養分は必要ありませんので、土は赤玉土やピートモスなど肥料や堆肥が入っていないものを使ってください。堆肥などの栄養分が高いものが含まれていると、根が出る前に穂木が腐ってしまうことが多いです。

葉っぱはついていた方が成功率がよい気がします。葉がある方が水を吸う力が強くなるのではないかと考えています。ただ、大きな葉っぱがついていると、蒸散してしまう方が多くなってしまうので、大きい葉っぱは半分ぐらいにカットしてから挿してください。

芽を出すのに日照は必要ありませんので、乾きすぎないように日陰で管理して、お水は乾いてなくても毎日与えてください。

バラ以外にもこの時期でしたらアジサイなどもおすすめですよ。挿し木でも簡単に増やせます。

アジサイの名所などでは、花が終わって剪定の時期に行くと枝をもらえるところもあるそうですよ(*^_^*)

どんな植物でも登録品種などは勝手に増やしてはいけませんので、挿し木の際には注意してくださいね。