去る12月11日、ピーキャット最後のワンコ、ジュリがロンの元へ旅立ちました。
享年17歳3ヶ月です。

最期は眠るように息を引き取り、とても立派な大往生でした。

腎臓や心臓も悪くなっていたので、この3年くらいずっといつ逝ってもおかしくないと覚悟をしてきたつもりでしたが、やはりその現実が訪れると予想以上に自分の中が空っぽになってしまい、Xでも即座にお知らせできずすみませんでした。

マルちゃんにポストをしてもらい、そちらにたくさんのお言葉をいただきありがとうございました。
皆さんにもジュリをかわいがっていただき、心より感謝申し上げます。

13日、体も天に送り、写真も整理しましたので、ここにジュリの物語を記しておきたいと思います。

記事がとても長くなってしまいましたが、お付き合いいただけましたら幸いです。

しかし悔やまれるのが、農場開場当初から撮りためていた写真が入ったハードディスクが数年前に壊れてしまったこと…!

白井農場時代の写真がほぼ無くなってしまいました…(泣)

ジュリの写真は、どこかで使用して奇跡的に残っていた当時の写真がいくらかあったのが幸いです。

すでに見たことがある写真も多いかと思いますが、どうぞお許し下さい。

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2006年11月頃。
白井で農場を開場して、半年後くらいにジュリはやってきました。

この写真はやってきて半月くらい経った頃でしょうか。
ジュリは近所の床屋さんで生まれた子犬の中で唯一いた女の子で、兄弟達が警戒心無く大興奮している中、端っこに捕まるまいと固まっているような、初めから頭の良い子でした。女の子を希望していたので、そのかわいらしさにも一目惚れし、勝手に運命を感じた瞬間でした。
1人引き離して農場へ連れて行くときは可哀想な感じもありましたが、私の手の中で噛んだり吠えることも、暴れることも無く、大人しく丸まっていたのを思い出します。

耳のほんのり茶色がかる様子を見て、当時とても注目され私も大好きなバラ、ジュリアから名前をもらいました。

犬の生まれ月としてはちょっと遅いような感じで、冬の寒さに耐えられるか心配でしたが、しっかり生長し毛も増やし、寒さが本格的になるまでには随分犬らしくなりました。
すぐに少しお兄さんのロンとも仲良くなり、体の大きさ関係なく対等に遊ぶようになりました。

翌年5月、ロンとの間に子供をもうけます。
この写真は産まれる直前くらいで、立っていてもお腹が下につきそうな位に大きくなっていました。

今考えると怖いことですが、私も無知なまま出産をジュリに任せっきりで行ってしまい、1匹は残念な事に死産となってしまったものの、無事元気な子が5匹、母子ともに元気で産まれてくれて本当に良かったと思います。
犬は安産が多いとは聞きますが、ジュリの体の大きさを考えると随分大変だったんじゃないかと思い、申し訳なかったです。

しかし、当のジュリはそんなことはお構いなし、親となった瞬間からとにかく子供達を守ることに必死で、誰に教わるわけでも無いのにまだ目が見えない子供達を、涼しくて快適な穴に入れて隠していました。
ロン父さんは、邪魔しないように見守るだけ(笑)

目がなんとなく見え始めてちょろちょろする子犬たちと寝るジュリ。
ジュリのお母さんぶりには本当に感心する毎日でした。

5匹いた兄弟のうち、幼少期に少し足を怪我してしまったアンナを残し、兄弟は里親さんのところへ行きました。
アンナが4ヶ月くらいの頃だと思いますが、この頃のジュリは痩せて、更に産後の脱毛で本当のアンダーコートのみのスムース犬になってしまって、与える栄養がまだまだ足りなかったんだとこれまた反省しきり…
この後冬毛も生えてきて、無事冬を越すことが出来ました。

白井農場での写真のある思い出はここまでとなります。

7歳の時に、農場を鉾田へと移転します。

まだ芋畑を整地して土だらけだった農場で、定番となったカールおじさんスタイル。

こんなキラキラした目で見られたら、まったく怒る気になりません。

鉾田に来てからは、ほぼほぼ土にまみれるスタイルが定番となりました(笑)
うりゃねこさんに言わせれば、ジュリのイメージはこれだそうです…(笑笑)

もう、ほぼ狸です。

モヒカンスタイル。

これに至っては、もう開いた口がふさがらない…
どうしたらここまで汚せるのか(笑)

農場を小さい頃から走り回り、転げ回り、おやつもそこそこに過ごしていたのが、結果寿命をまっとうできた理由かもなぁと思っています。

シャンプーが嫌いなのは鉄板です。

ジュリは頭が良いので、とにかく脱出防止に関してはずっと知恵比べでした。
網を張れば、穴が空き…

下が土だとわかれば、よし!穴だ!と、私が見ていても構わず掘り(笑)

この一見休むために空けている風の穴も、やがて横に貫通します…

何も悪いことは考えていなさそうなかわいい顔で、夜、何をしようか考えていたのかもしれませんw

ジュリは仲間意識が誰よりも強く、散歩はみんなで行くのが好きでした。

気になる物があれば、一緒に追求。

もさもさヘアーに虫が絡んでくるのもしょっちゅうです。

しかし、このモサモサにも異変が…

鉾田に来た頃から少しずつ、ジュリの毛が抜け替わらなくなり、顔も老け込み、なんだか活発さも無くなるようになってきました。
甲状腺機能低下症でした。
もともとあまり数値の高い子ではないらしかったのですが、毎日薬で正常値に安定させるようにしたら、やがて毛も抜け替わり、活発さも取り戻すようになりました。
この頃のジュリがやたら毛むくじゃらで太っているように見えるのは、この病気のせいです。

少しずつ良くなって、段々きれいに…

まるちゃんがこの病気ではないかと気づいてくれて、本当に助かりました。

そして…
親子3頭の歴史は2018年秋に終了します。

実はいままであまり触れてきませんでしたが、アンナは目を離した隙に行方不明となってしまい、懸命に探しましたが、5年経った今も消息がわからないままです。
近くで犬がひかれたという話も聞かず、首輪をしている犬がうろついている話も聞かず…
年齢的にも、もうこの世には居ない可能性が高いですが、どこかで誰かに飼われている可能性だけを、今も信じています。
本当にこれだけは無念でなりません…

話をジュリに戻します。

ジュリは今思えば近くでなんとなく寄り添ってくれることが多い子だったように思います。
鉢の手入れをしていたら、向かいで寝ていたり…

植え替えをしていたら、もっと涼しいところがあるだろうに、近くで寝ていたり…

寝ると言えば、草のふわふわベッドも好きでしたね~

ロンと座椅子を分け合っていたのもかわいかったなぁ。
もう1つあるんですよ!
でも、1つに2匹(笑)

かかあ天下には見えましたが、本当に仲のよい夫婦でした。

一緒に散歩できる楽しさも、2019年初夏、ロンの前提疾患発症によって終わってしまいます。

意思疎通が出来ない、今までのロンではない姿にジュリもとても戸惑ったに違いありません。
しかし、ジュリは休むときはロンのそばにいる事が多く、寄り添ってくれていました。

2020年に事務所を移転し、事務所と農場を行ったり来たりする生活が始まります。
最後まで車移動は慣れなかったね…(笑)

およそ1ヶ月で、小屋はジュリだけのものとなってしまいました。
ロンの存在が、私たちが考える以上にジュリにとってとても大きかった事は、ジュリのその後の憔悴ぶりを見て実感することとなります。

食が細り、みるみる痩せていく姿に焦り、とにかく食べようとする物を探す毎日でした。
今考えれば、ジュリはロンの後を追いたかったのかなと思いますが、私たちの期待に応えてくれたのかもしれません。
気温が過ごしやすくなって来た頃から少しずつまた食べ出すようになりますが、その頃から、手からしかご飯を食べないようになります。

他に変化としては、知らない人に勢いよく吠えていたジュリが、ロンという後ろ盾を無くしてからは一切鳴かなくなったのには一番驚きました。
いざというときは大きな声で吠えていたロン。
ジュリはとても頼りにしていたんですね。

冬の雪には1人でも喜んで走り…

農場を駆け回るくらいの元気を取り戻しました。

まだ歩けるウチに行こう!ということで、21年、22年と春にひたち海浜公園へ。

農場ではノイバラの木陰が定位置になりました。
少しずつ耳が遠くなり、認知症の発症を感じ始めたので、紐で繋いでおくようになります。

窓越しのニャーの存在にも慣れて、顔見知りの認識にはなったようで、追いかけたりしませんでした。
若いときは猫はハントの対象だったジュリからすると考えられなかったんですが、それがジュリの仲間意識なのか老いからなのかはちょっとわからない所です。

悪天候などの時は家にいれて、少しずつ家の快適さに気づいてもらおう作戦も、結局は農場には勝てなかったなぁ。

これは23年の12月、最近の様子です。
認知症で昼夜逆転して、昼はよく寝るとはいえ、この爆睡ぶりを見ては本当に農場が好きなんだなぁと…

できるだけストレスをかけたくないと、ギリギリまで外で過ごさせましたが、やがて目を離すことができないようになり、気温のこともあり23年の夏からはほぼ毎日部屋の中で過ごすように。
昼夜問わず、用を足すために外に出る、という生活スタイルになりました。

ジュリは最期の日まで、絶対にオシッコは我慢して外ですることを徹底し、自分で歩こうとし、オシッコの粗相をする事はありませんでした。
本当にその気概にあっぱれです。

認知症になっても、自力で歩けなくなっても、歩きたい!外に出たい!
頑固なジュリらしさをずっと感じることができたので、介護もがんばれたように思います。
本当に良くがんばりました。
たくさんの思い出をありがとう。

今は、もうロンと駆け回ってるかな。
そうだと良いなと思います。

しかしながら、ロンといい、ジュリといい、置き土産を置いていくスタイルはなんなんでしょうか。

悲しみに浸らせないようにしているとしか思えません。
良い子すぎます。

ジュリも、居なくなる3ヶ月前にしっかり子猫のルーを呼んできました。

必要以上のなつきように、ルーの枕元にジュリが現れて
「あの農場に行けば助けてもらえるから」
とお告げをしたのでは?と思ってしまいます。

最初は確かにジュリのことをルーは怖がっていたはずなのに、いつの間にかたくさんいる猫にではなく、ジュリにべったりになるという…
最期まで本当に癒やしをありがとう…

そして、今日をもってワンの居たピーキャットの歴史に幕が下ります。
開場当初は、ピーキャットなのに犬しか居ない、とネタにしていましたが、今はその名の通り平和な猫しかいない店となりました。

ワンが居たから頑張れる、農場に行く原動力となっていた時もあります。
そのワン達がもう居ない…
作業の合間にワンの様子を確認するという癖は、しばらく抜けそうにありません(笑)

私にとって、ピーキャットにとって、この事は「紀元前・紀元後」くらいの時代の分かれ目となります。

ワンにもらった幸せを胸に、来年からより一層がんばろうと思います。

とても長い記事にもかかわらず、ここまで読んで下さったみなさま、本当にありがとうございます。

新体制となるピーキャット、ゆうきの園芸ショップをこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。