このページでは、農薬に頼らずに病害虫を対策するためにまずはおおまかに理解しておくべき情報をとてもざっくり説明しています。
そもそもどうしてバラに病害虫が多くなるのか?
■肥料をやることで虫を呼び寄せている
■病害虫にとって美味しい植物(バラ)がたくさん植わっている
病害虫対策することが、バラ栽培にとって必須となる
病害虫対策をしなくて済むには?
■肥料を与えない
→肥料を与えずに品質維持できる品種は限られている
■菌や虫にとって美味しくない植物にする
→バラが育たず栽培する意味がなくなる
結局良い花を楽しむためには、病害虫対策は欠かせない
ピーキャット流有機栽培での農薬
ピーキャット流有機栽培における農薬の考え方はこうです。
自然のサイクルを壊さない、維持できるなら農薬は使ってもかまわない!
しかし、多くの農薬成分において、生き物や環境への影響が懸念されています。
自然と生き物のチカラを利用して安心・安全に栽培を楽しむためには、”農薬成分”は使えません。
つまりどういうことにゃ?
つまり、有機栽培をやるためにはほとんどの登録農薬は使えないけれど、登録農薬の中には生き物にとって毒とならない成分のものもあるので、それらは利用しても良いということです。
有名なところでは、飛翔能力の低いナミテントウの幼虫が農薬として登録されています。
当店で使用しているスカッシュも登録農薬ですが、毒性のある成分は使用されていません。
生き物へ毒性のある化学物質は、農薬残留基準値データベースで見ることが出来ます。
このデータベースに載っていなくて、成分的にも安全なもので、自然のサイクルにも影響せず環境にも影響しないものであれば、有機栽培でも無農薬栽培でも使って良いと考えます。
農薬を使いたくないなら有機栽培で病害虫対策を有利にしよう
バラ栽培において一般的な農薬を使わないとなると、いろいろな栽培リスクがのしかかってきます。
病害虫防除はまさに大変!
そこで登場するのが有機栽培技術です。
有機栽培は「ただ農薬を使用しない」「ただ有機由来の資材を使えば良い」という栽培ではありません。
土作りや施肥コントロールなどをしっかりおこない、益虫にも頑張ってもらいます。
自然や生き物の力を借りながら、様々な栽培技術を積み重ねる有機栽培が、農薬に頼らずに栽培を楽しむのにとても有利になります。
有機栽培での病害虫対策は総合技です
無農薬・有機栽培での病害虫対策は「これだけをすれば上手くいく」というものはなく、色々な手段の積み重ねで成り立っていく物です。
また、上手くいくための大切なポイントは「バランス」です。
バラにとって害虫となる虫が増えすぎる状況はもちろん良いことではありません。
しかしその害虫の存在も、まったく居なければカマキリやてんとう虫が増えることがないように、自然で常在するものをゼロにしようと躍起になると弊害が出てきます。
極端に何かが多い、ずっと同じ病気が出るなどの環境は、有機栽培のバランスがとれておらず、バラの栄養状態や環境を見直す必要があります。
バランスが良い状態に保てるようになると、自然と病害虫は増えにくくなり、栽培もラクになるようになります。
病原菌(糸状菌)は次亜塩素酸水(ピキャットクリア)で洗い流す!
次亜塩素酸水は、「次亜塩素酸」の力を最大限に引き出すことが出来る、弱酸性の水です。
次亜塩素酸水は家電メーカーの空気清浄機や病院や施設などでの衛生管理でも利用されています。
しかし、実際の栽培現場では効果を出すのが難しいのが現実です!
そこで…
(ピーキャットが研究開発)
(*農水省との話し合いにより、×除菌 ○洗い流す となりました)
植物の病気は大半が糸状菌(カビ菌)によるものです。
うどんこ病、黒点病、ベト病、灰色カビ病はその代表的なもので、かっぱん病や白紋羽病、炭疽病も糸状菌となります。
次亜塩素酸水は糸状菌(カビ菌)に絶大な効果があります!
■酢酸をはじめとした各種酸類が植物に効果的!
■残効性を持たないので、安心・安全!
■雨の後など、葉っぱが濡れていても使える!
■収穫物を洗浄できる!(日持ちする)
■切り花の延命にも使える!
農薬のように成分が残留しないので、いつでも何度でも散布できます。
機動力を活かしましょう!
気門封鎖による、害虫の物理的防除
天然成分による気門封鎖をはじめ、忌避手段などさまざまあります。
害虫の天敵の存在も欠かせません!
有機栽培をしていたら、天敵が庭や畑に戻ってきます。
農薬散布すれば、害虫の天敵はまたたく間に姿を消します。
有機土壌を保つことで病害虫の出方を変えられる
ネコブセンチュウや土壌病原菌(根頭癌腫菌など)が存在しにくい有機土壌となることで、被害が激減します。
有機土壌の80%が放線菌、土壌病原菌の80%は糸状菌(カビ菌)であり、有機土壌を保つことで病原菌の天敵である放線菌の種類を安定して存在させることができるようになります。
栽培環境を見直そう
気温、湿度、空気の流れ、水の流れなど、バラを育てている環境を把握することは、とても大切です。
栽培環境は十人十色!千差万別!
お隣どうしのお庭でも、自分の庭の中でも、ベランダの中でも、バラがさらされている環境はそれぞれ異なります。
それがバラ園や農園と最も異なるポイントで、バラのガーデニングで難しいところです。
プロの手段や、誰かの上手くいった手段だけ真似しても上手くいかない理由はそこにあります。
また、環境の見直しと併せて、バラの配置の仕方も大切です。
病気の出やすいシーズンに、風上となる位置に病気にかかりやすいバラがいれば、病原菌をまき散らす原因ともなります。
逆に言えば、バラの配置を見直すだけでも、病気の出やすさを改善できるようになります。
あなたのお庭の事はあなたにしかわかりません。
栽培する環境を把握できるようになると、無農薬栽培もグッとやりやすくなりますよ。
他にも多種多様なテクニックがあります!
農薬に頼っていた時には気づかなかった数々のテクニックが存在します。
たわいもないことで激減したり増殖してしまうのが病害虫の世界!
すでに有機栽培・無農薬栽培は多くで実践され、成果を挙げています。