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バラの培養土の基本用土は長らく赤玉土を推奨してきましたが、近年の、土を捨てにくくなっている問題、赤玉土の稀少化など、栽培を続けるのが難しくなるような事柄が増えています。

そこで、当店では持続可能な培土として注目されているヤシ殻培土を、P流有機栽培の鉢バラにも使用できないかテストをおこなってきました。

有機栽培で使用する上でのポイントを把握し、安定した生育ができるめどがたちましたので、基本用土としてココヤシ培土をご提供することにしました。
ぜひお試しください♪

ココヤシ培土について

ココヤシ培土はその名の通り、ココヤシの実の周りの繊維を取り除き、殻を砕いたものです。
周りの繊維はマルチングなどでも利用され、ココファイバーを当店でもマルチング材としてご用意しています。

スリランカの大規模ココナッツプランテーションで生産されたヤシの実を使用しており、しっかりと水洗いをされた後、乾燥・加工されています。
・チップタイプに加工されているココハスク(3s)
・おがくず状になっているココピート
の2サイズをご用意しています。赤玉土でいうところの大粒がココハスク、細粒がココピートというイメージです。

ココピート
■粒サイズ:およそ3mm以下のおがくず状
ココハスク
■粒サイズ:3S(3~9mmのハスクチップと多少のヤシ殻繊維)
ココミックス培土
■ココピートとハスクチップを2:1で混合したミックス培土

ココヤシ培土のここが良い!

MIX堆肥かソイサポを混ぜて赤玉培養土と同様に育てられる!

ココヤシ培土にMIX堆肥、もしくはソイサポを混ぜて育てたバラは、従来の赤玉主体培養土と変わらぬ生育ぶり!
MIX堆肥かソイサポ、混ぜる堆肥にどちらを選ぶかは、お育ての状況や栽培環境でご選択ください。
▼赤玉+堆肥、ココヤシ+堆肥、ココヤシ+ソイサポ、それぞれの培養土での生育比較はこちら!

有機栽培で大丈夫!

リバイバルやソイサポ、ぼかしを投入して栽培するピーキャット流の有機栽培を、赤玉主体の培養土と同じようにココヤシ培土の鉢植えでも行うことが出来ます!
おがくず状で細かい培土のため、微生物が多い状態を保つ有機栽培では土が分解対象になってしまうかもという懸念がありましたが、1年間ではそういった事による生育不良はありませんでした。
ただ、ココハスクは形が崩れおがくず状になっていたため、冬の土替えは毎年行った方が良さそうです。

やっぱり軽い!

てん手左

水やりしてから2時間後の鉢の重さを量ってみました!


赤玉土培養土とココ培養土では、6号ロング鉢で500g程度の違いがありました。
6号ロングは2.5Lの土容量なので、超単純に計算すると土1L辺り200gの違いが出るという事になります!

燃やせるゴミで廃棄できる!

ココヤシ資材は、多くの自治体で燃やせるゴミとして廃棄できます。
植え替えの時に捨てることを悩まなくて良いのは助かりますね!

※処理方法の詳細は、お住まいの地域のルールをご確認いただくか自治体へお問い合わせください。

保肥力・保水力が高めです

赤玉土の培養土に比べて、保水力と保肥力が高くなります。
夏場の水切れが早いような時も、乾きにくいため水涸れしにくくなります。
ただココピートだけだと保水力が高くなりすぎて、水が腐植しやすくなるため、ココハスクを混ぜて調整をします。
不織布ポットのような、排水性がものすごく高い鉢やポットの場合は、ココピートだけでも育ちやすくなります。

ソイサポとの組み合わせだと不快害虫が発生しにくくなる!

ソイサポは一般的な有機堆肥よりも一歩更に発酵が進んだような状態のペレット堆肥なので、有機堆肥の時よりも不快害虫が発生しにくくなるようです。(地域差があります)
不快害虫でお悩みの方は、試してみる価値ありです!
また、ぼかし肥料でも不快害虫は出やすくなるので、肥料は液肥の出番を多めでの栽培がおすすめです。

ココヤシ培土の注意点

軽いので風での転倒に注意!

鉢が軽くなると、バラのように大きく育つ植物は、強風で倒れやすくなるというデメリットがあります。
風あたりが弱い場所での使用を考えたり、どっしりとした鉢で二重鉢にするなどの対策もお勧めです。

土の目減りが大きく感じやすい

ココピートはピートモスに比べて分解されにくい資材ですが、植え替えから時間が経つと土の目減りをすることがあります。
減ってきたなと思ったら、ミックスのココ培土とソイサポを足してあげればOKです!
赤玉土と土を詰める加減が少しだけ違います。
★土を入れるときのポイント★
・赤玉土ほどギュギュッとしないが、隙間が無いようにしっかり詰める
・根の間に入り込ませにくい用土なので、しっかり根の間にも土を送り込むよう気をつける
・鉢をとんとんと地面に軽く打ち付けて、土を下に詰める

使い始めに茶色い水が…

特に植え替え直後は、ヤシ殻が本来持っている色素が茶色い水となって下から出てきます。
水で洗浄しているヤシ殻なので、タンニンの含有量は少なく、生育に影響はありません。
何度も水をやっているうちに気にならなくなることがほとんどです。

使う前の水洗いについて

このココピートの電気伝導率(EC)は0.63ms/cmで計測されています。
この値は、バラの生育に影響を受けるほどの値ではありませんが、まだ幼い苗を植える時などは一度水通しをしてゆすいでから使うとより安心です。
そのまま使用しても、農場では問題は見られませんでした。

使い方

鉢バラ用培養土

保水性・排水性をバラに合うようにするためには、ココピートにココハスクを混ぜて使用するのがおすすめです。
推奨はココピート2:ココハスク1
鉢が大きい場合は、ココハスクを多めに混ぜるなど、排水性を高めた方が腐食しにくくなります。

この基本用土に、MIX堆肥、またはソイサポを混ぜます。

・ココ培土7~8:MIX堆肥3~2
(例:培養土10Lを作りたい場合、ココ培土8LにMIX堆肥2L)

・ココ培土の容量の10分の1程度の容量のソイサポを混ぜる
(例:培養土10Lを作りたい場合、ココ培土10Lにソイサポ1L(約1kg))

草花など

草花や鉢植えの果樹、野菜の培養土としても使えます。
その植物の必要な保水力にあわせて、ココピートとココハスクを使い分けてください。

3種の土で生育を比較しました!

通常の「赤玉基本の培養土」と「ココ培土+堆肥」「ココ培土+ソイサポ」でバラの新苗の生育を比較しました。

ココ培土で植えたバラの6月29日の状態

小さめのシュラブローズ(フォースオブジュライ

ミニバラ(オードトワレ

7~11月の育成期間中は、どの鉢にもソイサポを2回、液肥を8回、ぼかしを1回与えています。
根量にあまり違いはなく個体差と思われる程度なので、資材の違いによる生育の差は出なかったといえます。

根の総量としてはあまり違いは見られませんでしたが、根の張り方に違いがあり、赤玉土は下の方へ密集して伸び、ココ培土の方は上から下まで比較的同じような密度で伸びていました。
これは、保水力の違いから来るものだと思われます。

また、あえて指摘するのであれば、堆肥の鉢の株だけ少し根量が少ないようにも思えました。
おそらく、腐食の力が強くなりすぎた可能性があります。

てん手左

ココ培土に堆肥を混ぜて使用する場合は、赤玉土の時よりも少なめの配合で混ぜるのがおすすめです。
堆肥が少なすぎた、と感じたときはソイサポを混ぜれば大丈夫です。

分析値(値は多少上下することがあります)

ココピート

水分 :67.85%
陽イオン交換量(CEC) :99.3meg
ph :5.7
電気伝導率 :0.63ms/cm

ココハスク

水分 :10.45%
陽イオン交換量(CEC) :60.5meg
ph :5.4

商品一覧

おまけプレゼント!

■粒サイズ:およそ3mm以下のおがくず状

■粒サイズ:3S(3~9mmのハスクチップと多少のヤシ殻繊維)

■ココピートとハスクチップを2:1で混合したミックス培土です。

ソイサポも一緒にいかがですか?

MIX堆肥はこちら!

MIX(ミックス)堆肥