先ほどは、バラの系統や品種はホルモンの分泌量やバランスで決まるというデタラメな話をしました。
次は、私の専門分野であるバラ苗生産でのデタラメな話を紹介します。

でも、生産の話をしてもおもしろくはないと思うので…
ゆうきの園芸ショップはいかに斬新的でいつもネタをパクられるのか…これを紹介しますね!

「ピーキャットの新苗なら、花を咲かせても大丈夫!」

新苗は花を咲かせず、蕾はピンチし続けるというのがバラ栽培の常識ではありました。

ところが…
「ピーキャットの新苗は強く逞しく育てていますので、新苗で花を咲かせても大丈夫!すぐに挽回できますので、新苗の花を楽しんでくださいね!」
と、ゆうきの園芸ショップはバラ業界ではタブーとされていた新苗の花を咲かせることをお客さんに提供しました。

そうしたら…パクられました(*^▽^*)

「強く逞しく育てていますので新苗で花を咲かせても大丈夫!」だけパクられたようです。
まあ、かまわないけどね…

当然ですが、「強く逞しく育てていますので」なんてことで新苗の花を咲かせて良いわけがなく…それですぐに挽回できるというのもおかしな話です。

「なんだよ!お得意のパクられ防止でデマを流していたのかよ!」

そうではないです。本当の咲かせて良い理由はホルモンによるモノだからです。
こんな栽培技術を店に載せても、お客さんはちんぷんかんぷんでしょ?(*^▽^*)だから、間違いとは言えないレベルで書いただけです。
言いたいことは、「ピーキャットの新苗は花を咲かせて良いよ」ということです。

では、どうしてピーキャットの新苗は花を咲かせて良いのか?

オーキシン優勢とサイトカイニン優勢の切り替えをしっかりさせて育て続けたから!

バラの新苗で花を咲かせてはいけないというのは、皆さんはバラの先生からこう教わったでしょ?
花に栄養を取られ、花を咲かすことで苗が疲れる」って…
だから新苗は花を咲かせずに蕾をピンチして、そして成長させ続けると…そう習ったと思います。

私はこう解説します。
「花を咲かせるということはフロリゲン(花を咲かせる)優勢、その後はオーキシン(芽を吹かせ伸ばす)優勢が続きます。次の動きをさせるためにはサイトカイニン(脇芽の芽吹き)優勢になることが必要ですが、今までの新苗作りだとこの切り替えがとてもあいまいで鈍いので、新苗で花を咲かせるのはデメリットになっていました。
ところが、初期生育からオーキシン優勢とサイトカイニン優勢を切り替えさせる育て方をしていけば、花を咲かせても花柄を切れば、すぐにサイトカイニン優勢になってくれ、花を咲かせたデメリットは受けなくなります。」
ということです。

とんでもないデタラメですが、ピーキャットの新苗を購入された方は皆さん新苗だからこその花を堪能し、それでも成育不良に陥ることなどあり得ません。
ということで、ここでもデタラメが本物になりましたねえ!

オーキシン優勢とサイトカイニン優勢の話はこの後で詳しく解説します。

「ピーキャットの新苗は、スパルタに育てている!」


「スパルタに育てる」だけパクられてますが…どういうスパルタなのか?を、私は書いた記憶が無い…(*^▽^*)
「寒さに当てるスパルタ」なんてのがパクりネタであったので、寒中水泳かよっ!って言った記憶はあります。

あれね、寒さに当てても精神修行なだけで本当は乾燥した外気に当てるというのが正解です。寒さは関係ない(*^▽^*)
だから「寒中水泳かよっ!」ってツッコミを入れたはず…昔のことなのでよく覚えてはいませんが…

スパルタに育てるというのを意図的に勘違いさせたのは私です。ほんますいません!

強い苗にするためには、オーキシン優勢とサイトカイニン優勢を素早く切り替える早さと強さが必要です。
この強さは、ある程度新苗が育ってしまうと持てなくなるので、初期生育からしっかりとやっていきます。
また、肥料過多もダメで肥料は最小最適な施肥を続けていかなければいけません。
初期生育では「水を吸う力を養う」、「安易にアブシジン酸(水不足で気孔を閉じる)を分泌しない」ために、乾燥した風に当てたり、ハウス内の乾燥を強くさせます。

だから、生産スタッフは大変!
新苗の初期育成は真冬なのに、この時期こそバラを強くさせる絶好の時期です!

肥料ドーーーン!農薬ブシャーーーッ!でも、見た目だけは遜色ない新苗にはなります。
でも、生産スタッフの努力は新苗の強さと早さで現れます。

ピーキャットの新苗は、見た目以上に良く育つ!」というのは、新苗作りをしている生産スタッフにスパルタであるからです!
ほんま、すいません!

「ピーキャットの新苗は、有機栽培・無農薬栽培に有利です!」

なんか、「有機栽培・無農薬栽培に有利」というのもパクられていたそうで…
まあ、それは良いんですけどね(*^▽^*)

有機栽培・無農薬栽培に有利であるためには、葉っぱは薄くみずみずしくなければいけません。
ただ、これだけであれば生育がイマイチの新苗と見た目は変わりません。

違いは水を吸い上げるチカラですね!これを養わないといけません。

それと、ジャスモン酸(病害虫に抵抗)やサリチル酸(病原菌に抗菌力)
というホルモンがしっかり分泌される苗に仕上げないといけません。
つまり…
生育初期から病害虫に晒しておかないと、この機能が失われやすくなります
つまり…

農薬は使わない!
病気知らずで育てない!

生産スタッフがハラハラしながらの新苗作り!生産スタッフには精神面でもスパルタなのです(*^▽^*)
ほんま、すんません…

苗の評価は育てる人が数年育てて決まる!

生産する新苗の話なので、あまり楽しい話ではなかったかも…

見栄えの良い、病気知らず新苗というのは、作るのはとてもカンタンです。
肥料ドーーーン、農薬ブシャーーーッでも全然OK!
これは生産技術というより、生産肉体労働みたいな感じかな(*^▽^*)

接ぎ木とか苗の管理もそれほど難しいことではありませんので、実際の苗価格というのは卸だと今でも300円ぐらい?
だからホームセンターで500円苗が並ぶこともあるんですね。

そう考えれば、ゆうきの園芸ショップはべらぼうに高いですね!
生産&販売のくせに、見た目はそうは変わらないのに、苗の価格はひときわ高くなっています。でも…

ほんま、すんません!