新苗の土は崩しちゃいけない!?

新苗の土、冬以外の鉢植えの土は崩して植えられないと思い込んでいる人が多いですが…
私は春夏秋冬関係なく、土を崩したいときは崩して植え替えます。
だってね、ゆうきの園芸ショップの新苗は鉢植えと同じ土を使っていますが、他店だとどういう土で植えているかわからない…
根頭癌腫病を発生させているところの土かもしれない…
そのまま植えるほうがストレスなので、多少のダメージがあったとしても土は崩してしまいます。

皆さんはいかがですか?崩したいでしょ?

ならば、バラ業界で作られてしまった迷信から壊しちゃいましょう(*^▽^*)

特に新苗の土を崩してはいけないと、それが当たり前だと思っている人はけっこう多いですよね?
でも逆で、新苗のほうが土を崩すダメージは少ないです。ある程度育った鉢植えのほうがダメージは大きくなります。

そもそも、どうして新苗の土を崩してはいけないと言われているのでしょうか?

ガーデナーは、

怒るおばさん1

根が傷んじゃうし…
根頭癌腫病が発生するらしいし…


ナーセリーは、
農家

根が少ないのがバレるから(クレームが増える)
根頭癌腫病の瘤が見つかると保証しないといけないから

こんな感じかな?
これを栽培技術で解説します。

「根が傷むからダメ!」について

根が傷むというのはどういうことでしょうか?
(1)根が傷付く
(2)根の細胞が壊れる
この区別はできていますか?

たとえば、根を乾燥させたり紫外線に当ててしまうと根の細胞は壊れます。これを「根が傷んだ!」と言います。
根が傷付くのは?
根が傷付くと、その傷口からカルスが出て、そこから新しい根が出てきます。何か不都合なことはありますか?
ただ、傷まみれにしたら雑菌など入り込みすぎるので良くはありませんが、多少の傷はバラにとってはいつも起こることで許容範囲です。
根って、土の中でも日常的に傷付くので、バラは強い修復機能を持っています。

土を崩すときに優しく土を取ってあげれば、何も心配は要らないです。
ただ、大量に細胞を壊してしまう直射日光と乾燥には十分に注意してください。
日陰で乾かさないように土を崩しましょう。

「根頭癌腫病が発生するかも…」について

心配しなくても、根頭癌腫病を発生させているナーセリーの新苗はすでに感染していて、バラ体内には根頭癌腫菌がたくさん存在しています。
ただ、土を崩したときにすでに癌化細胞になっている細胞が刺激を受けて瘤になる確率が高くなります。

ですから、そのナーセリーが根頭癌腫病を発生させているかどうかを知る必要があります。
もしそうであれば、瘤ができる可能性は高くなるので、これは個人の判断にお任せします。

新苗の土を崩して根が傷付いて、それで根頭癌腫病が感染するということではありません

「根が少ないのがバレる(クレームが増える)」について

これね、悪いナーセリーということではないんです。
バラの根は、元々は接ぎ木なので日本ではトゲナシノイバラが使われています。
このトゲナシノイバラは生育力が強く、水涸れには弱いという性質があるので、保水率が高い日本の土にはピッタリ合う野生種のバラです。

でね、このトゲナシノイバラにいろいろな品種を接ぐ訳ですが…
そうするとこのトゲナシノイバラの台木は接いだ品種に影響されるようになります。

これ、カンタンに言いますね!
バラというのは地上部の成長と根の成長がイコールになるように育とうとします。地上部と根のバランスをバラが取ろうとするわけです。
そうすると?
品種によって根量が違ってくるわけです。

でも、バラ業界には「根量が多ければ良し!少なければダメ!」と、意味不明な迷信が根強くあります。
よって、根量を控えるべき品種なのに「根が少ない!この新苗はダメだ!」というクレームが多発するんですよね。
私のところにもそういうクレームが来ることが稀ですがあります。
私に来るぐらいだから他店はもっと多くなると思います。

そもそも、新苗の時点ではバラも地上部と根のバランスが取りづらいので、腕の良いナーセリーは品種と台木の太さを合わせることなどをします。
でも、初心者ガーデナーさんはミニバラでもぶっとい台木の方が喜びます。
あらら(*^▽^*)ということなんですよね。

「根頭癌腫病の瘤が見つかると保証しないといけない」について

新苗時はバラはとても多くのカルスを出します。細胞が若いので細胞分裂が盛んなんですね!
そのカルス…通常のカルスなのか根頭癌腫病感染により癌化されたカルスなのか見分けが付きにくい…

おそらく、見分けられる人はごくごくごくごく少数だと思います。
あまりにも大きな瘤ならばわかりますけどね。

まぁ、ナーセリーは対応できなくなると思います。
ゆうきの園芸ショップの場合は根頭癌腫病ゼロなので、すべて正常なカルスですから平気ですが…
他店は厳しいんじゃないかな。

ゆうきの園芸ショップの新苗で体験しよう!

新苗の土でも崩して良いよ!何て言われても、ちょっと勇気が必要ですよね。
腫れ物を触るように、ビクビクしながら…最初だけですが(*^▽^*)
まあ、なんでもそうですが体験してみる事が大事です。もちろん、絶対失敗しないわけではありません。
生き物ですから、何かで大きなダメージを受けてしまうこともあります。
でも、それは偶然起きたことなのか、必然的に起きた事なのか…

やってみた→ダメだった→2度とやらない…これだと、いつまで経っても腕は上がりませんよ!

でも、成功したいですよね!
ならば、実績豊富なゆうきの園芸ショップの新苗でチャレンジしてみましょう!
私は普通にやっていますし、会員さんも普通にやっています。

とても崩しやすい土ですし、根量は品種に合わせながらも随一!逆に新苗の根張りの凄さを見てもらいたい(*^▽^*)

土を崩してはいけない新苗は?

ゆうきの園芸ショップの新苗ならどうぞ安心して土を崩して植え替えしてください。
崩す必要のある土なのかどうかは別として、体験するにはもってこいです。

ただ、崩してはいけない新苗もあります。
私はそれでもやることは多いですが、難易度が高いのでやるとしても慣れてからがオススメです。
あくまで自己責任で!

土を崩してはいけない新苗

■根頭癌腫病を多発しているナーセリーの新苗
■ビニールポットに植え込んである新苗
■カッチカチの土を使っている新苗

根頭癌腫病を多発しているナーセリーの新苗

根頭癌腫病を多発しているナーセリーの新苗は、私の場合は土を崩して根を綺麗に洗い、ピキャットクリアで体内洗浄しバラ体内の根頭癌腫菌を無くしてから植え替えます。
ただ、根が傷むことで、すでにできていた癌化細胞が刺激され瘤になる可能性は高くなります。
その瘤は取り除けば良いのですが、瘤ができただけで卒倒しちゃう人もいますからね(*^▽^*)
もし瘤ができるとしても、バラ体内に根頭癌腫菌が存在していない方が良いと思える方はどうぞ!

ビニールポットに植え込んである新苗

ビニールポットで育てている新苗というのは、残念ながら根の生育が良くありません。
ナーセリーがわざわざ生産コストをかけてプラスチックのポットを使うのは、もちろんその効果ゆえです。
あまり言えませんが、まあ50倍ぐらい価格は違ってきます。
樹木であるバラをビニールポットは、ちょっと厳しいですね…

カッチカチの土を使っている新苗

カッチカチの土は崩れない…
ビル工事で出る地下100~200mの土はカッチカチになり、これを崩すのはとても困難です。
もうね、崩すというよりは溶かさないといけない…バケツの水に浸けて溶かしながら土を取り除くこともあります。
かなり難易度が高いので、こういう土はオススメしません。

土を崩せば横張りから始まる!

新苗の土を崩して植え替えたら、肥料は7~10日ほどは与えないでください。
もちろん、肥料を混ぜた土なんて使ってはいけませんよ!
水が吸えなくてアブシジン酸を生成して、新苗なのにおじいちゃん苗になっちゃいます。

土を崩して植え替えると、横張りから始まります。つまりは…サイトカイニン優勢から始まります。
よって、上手くいけば新しいシュートが出たり、脇芽が動いたりしやすくなります。

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私に任せてくれればバッチリ!


ちなみに、新苗を植え込んだ後は土を崩しても崩さなくても、肥料は7~10日空けてからというのは大丈夫ですよね?
まさか、肥料入りの土なんて使っていませんよね?

土を崩せば明確にサイトカイニン優勢になりますが、土を崩さなくてもサイトカイニン優勢にはなりやすいです。
これを邪魔するのが施肥なので、施肥はある程度バラが落ち着いて横張りの動きをしてからにしてくださいね!