バラの葉っぱは1枚でも多い方が良い?

巷のバラのガーデニングとピーキャット流バラのガーデニングの大きな違いのひとつ…

巷のバラのガーデニングは

葉っぱを落としたいバラ VS 葉っぱを落としたくないガーデナー

 
この争いがけっこうおもしろい(*^▽^*)

「バラは葉っぱが一枚でも多く付いていた方が有利」という販売から出たデタラメな理論があるんですが…葉っぱがいっぱい付いていると見栄えが良いのが大好きなガーデナーがカンタンに釣られてしまい…

バラが葉っぱを落としたいのにガーデナーは葉っぱを落とさせない、とても奇妙なバラの栽培方法になっているんですね(*^▽^*)
まあ、見た目重視であれば、それが正解とも言えなくもないですが…
バラ、イチゴ、トマトなど、年に何周も生長サイクルを繰り返していく植物の栽培はちょっと違ってくるんですね。

落葉樹の葉っぱの役目を見てみよう

でね、まず皆さんが理解すべきことは「バラは自然では生きていけない落葉樹」ってことなんです。
こういうバラの性質をまずは理解してあげないと、どう育てて良いかわからないはずです。

自然の中での落葉樹というのは、楓やイチョウが有名ですよね。桜や梅もバラ科なので落葉樹です。
これ、年に1回の生長サイクルなので、葉っぱは春に出て秋深くに紅葉して、そして落葉するまで葉っぱを付けています。

花を咲かせ枝葉を成長させ、花が終われば実を付けそれを太らせる、葉っぱはそれを成すために機能します。
春は成長し、花を咲かせ、実になるために、若い葉っぱで光合成をたくさんします。
花が終わって実を付ければ、後は実を肥やして秋深くに完熟できるように、光合成をじっくりおこなっていきます。
葉っぱは春とは違い、光合成量やスピードを緩めて、秋深くまでじっくりじっくり光合成できる古い葉っぱになっていきます。
そして、実を熟成させれば葉っぱの役目は終わり!落葉していきます。

これが本来の落葉樹の葉っぱの役目です。

バラにおける葉のサイクル

バラだと一季咲きバラの葉は、落葉樹のようなサイクルですね。
返り咲きや四季咲きでも、実を付け、実を肥やすなら、葉っぱは落葉樹のような感じで機能します。

ところが!

バラのガーデニングは花を咲かせ続けます。
花を咲かせるために若い葉っぱの機能をずっと使い続けたいので、古い葉っぱの機能は必要ありません。
そのため、バラは花を次々と咲かせるために古い葉っぱを捨てて、新しい葉っぱを出していきたいわけですが…

それを巷のバラの育て方が邪魔をしてしまいます。見た目重視のガーデナーが落葉を阻止します。

葉っぱを落としたいバラ VS 葉っぱを落としたくないガーデナー

 
意味のない戦いが幕開けするのです(*^▽^*)

「花を咲かせる」というのは、若い葉っぱの機能を使います。
古い葉っぱは実を太らせるという機能です。
これがバラ科の性質です。

梨やリンゴは実を太らせ収穫しますので、その実を肥やす時期に新しい葉っぱだと困ります。
実を肥やすための古い葉っぱが大事になります。
バラのガーデニングは春も秋も花を咲かせたいので、春も秋も新しい葉っぱが必要です。
古い葉っぱは要らないわけです。

バラ栽培で古い葉っぱが必要なのは、実を収穫する育種家かローズヒップ加工か…これぐらいしかないですよね。

バラの葉っぱは3ヶ月で機能を下げてしまう」というのは、3ヶ月でバラの開花に見合った葉っぱではなくなるということなんです。

うりゃ指

ここ、大事!

でね、もし4月に出た葉っぱを10月まで付けていたら…なんと6ヶ月!
この葉っぱで花を咲かせろって、バラにとっては酷なんですよ。だからバラはどうするか?

バラは古い葉っぱを落とし、新しい葉っぱを付けたいわけです。
だからバラのガーデニングでは「夏剪定」という、春の葉っぱと秋の葉っぱを入れ替える剪定をやるわけです。

でも、実はそれだけでは全然足らなくて…
バラが葉っぱを落としたいときは葉っぱを入れ替えたいときなので、それを手助けしてあげなければいけません。

なのに…
バラのガーデナーがそれを許しません(*^▽^*)

古い葉を落とせないのは重荷なんです…

バラの葉は常にたくさん付いていなければならないと考えているバラのガーデナーは、バラの葉っぱを肥料過多でカッチカチにし、落とせない葉っぱにしてしまいます。

バラ自体は葉っぱを落としたいときは葉っぱの抵抗力を弱め、わざと黒点病に感染しようとしますが…
農薬ブシャーーーッで阻止します。

葉っぱを入れ替えたい動きが強いバラはとても優れたバラですが、
「農薬を使わないと育たないバラ」という称号が与えられます。

そして秋は…
秋だからこその絶品の花を楽しまずに、動きが鈍いバラのバリバリの分厚い葉っぱを眺めては満足しています。

バラバラ

もう、いいかげんにして~(泣)

バラの花を咲かせるためには、強い光合成ができる薄くてみずみずしい若い葉っぱが必要です。
これを理解してあげてください。

若い葉っぱを出すためには古い葉っぱはバラにとって重荷になります。

日本の年金制度のように、古い葉っぱが多ければ多いほど若い葉っぱの負担が大きくなります。
古い葉っぱは実をじっくり太らせる機能には長けているのに、若い葉っぱと同じように働けと…
65歳まで年金を払い続けろとこき使われ、退職金まで税金が取られます。

でも、これではバラが悪くなる一方なので、古い葉っぱも若い葉っぱも限界まで働かされます。
社会保険料が上がり、増税続き…減税に見せかけて実は増税のカラクリ…
経済、経済、経済!→花よ咲け!大きく咲け!いっぱい咲け!

古いバラのガーデニングは「増税メガネ栽培」とでも名付けますか(*^▽^*)
見た目(選挙)だけ良くしても、実質的なバラの健全な生長サイクル(国民の幸せ)を無視すれば…

この辺にしておきます(*^▽^*)