無農薬化については2024年4月をめどに「うりゃねこ無農薬栽培セミナー(仮称)」で詳しく解説します。
ここでは、周回遅れのバラのガーデニングをグンと先に進める話をしますね!

「農薬を使わないと育てられない品種」とか「農薬を使わなくても育てられる品種」とか…
バラのガーデニングって、農薬使用を前提とした変な話が多いですよね。

一方、農業では慣行栽培(農薬や化成肥料を使う)、有機栽培(有機JASやそれ以外の有機栽培)、自然栽培など栽培方法は多種に及びます。

現在の慣行栽培の話をすると…
腕の良い慣行農家は「無農薬でも育てられるけど、あえて農薬を使用」しています。
腕の悪い慣行農家は「無農薬では育てられないから、仕方なく農薬を使用」しています。

農業は生業ですので、品質向上、収量安定、労力軽減、費用対効果などなど…考えます。
本当は農薬は使いたくはないけど、畑という農薬散布可能地域でもあることからあえて農薬を使用することを選択します。
農薬を使わない選択をすれば有機栽培や自然栽培に向かうことになります。

日本の農業は超高齢化社会なので速度はとても遅いですが、それでも現場では改善・進化し続けています。

一方…
バラのガーデニングは昭和時代から停滞したまま…(*^▽^*)

「農薬を使うか、農薬を使わずに育つ品種を選ぶか」
日本農業の20年ぐらい前の状態が今のバラのガーデニングかな?と思われます。

ということで!
バラのガーデニングを一気に20年進めてみますね!

(1)栽培技術の基本 + 農薬技術 = 農薬を使った栽培方法(2)栽培技術の基本 + 有機技術 = 有機栽培方法(3)栽培技術の基本 + 無農薬技術= 無農薬栽培方法

バラ園やバラ苗生産で農薬を使った栽培方法の(1)をとるのはかまわないと思います。
でも、赤ん坊も暮らす住宅地なら(2)か(3)ですよね。それだけのことです。

ですが…
(4)農薬を使った栽培方法 - 農薬 = 無農薬栽培

農業であれガーデニングであれ、これでは無理です。というか、栽培が成り立ちません。
実際は

(4)農薬を使った栽培方法 - 農薬技術 = 成り立たない栽培方法

このようになります。

でも、栽培技術の基本がしっかりあれば

(4)農薬を使った栽培方法 - 農薬技術 = 栽培技術の基本

となるので、まだ先が見えてきますよね(*^▽^*)

栽培で大事なのは栽培技術の基本!

というのは、まあ言わずと知れたことですよねえ!

私はつい先日まで農業に関わっていました。
梨農家やイチゴ農家、トマト農家など様々な作物を作る農家と栽培技術的なことでいろいろ関わっていました。
農薬を使っている農家もたくさんいますし、私は農業で農薬を使うことを批判することはありません。
栽培技術の基本があっての栽培方法の選択であれば、それは良いことだと思います。

一方、バラのガーデニングは栽培技術の基本が存在しない前提での話ばかりなので…

「農薬を使うか、農薬を使わずに育つ品種を選ぶか」
これしか選択肢が無いんですよね…

実際、栽培スキルが高くなればグレイパールやルシファーも無農薬で育てられるので(*^▽^*)
「農薬を使わないと育てられない品種」は存在しないです。ハウス内(温室内)でしか育たない切りバラ品種はありますけどね。

ガーデン品種は無農薬で余裕なので、頑張りましょう(*^▽^*)