施肥コントロールで有機・無農薬がグッとやりやすくなる!

昭和時代までは「肥料を効かせる技術」が主流でした。
肥やし時代の「栄養が貴重な時代」から化学肥料の普及でガッツリ栄養摂取させられる昭和時代となり、いかに肥料を効かせるか?が主流の栽培技術となりました。
一方、肥料をがっつり効かすことで病害虫の発生も比例して多くなり、肥料ドーーーン農薬ブシャーーーッの時代になりました。
この時代に「バラは肥料喰い」という言葉が生まれました。

平成時代になると、「これじゃ駄目だよね!」と環境問題や品質向上の時代になってきて、施肥や土作りの見直しがされだした時代でもあります。
バラ栽培でも、土作りや施肥の見直しが…されているところはされています。
されていないところは肥料ドーーーン農薬ブシャーーーッのままです(*^▽^*)

令和時代になると、次は「有機土壌作り」「肥料を効かせたり効かせなくしたりする技術」が主流になってきます。
高いレベルでの環境問題や品質向上になっています。

そして、この「肥料を効かせたり効かせなくしたりする技術」というのが施肥コントロールということになります。
短期収穫物の野菜などはやらないことも多いですが、生長サイクルがしっかりしていたり、バラのように生長サイクルが多い場合は、生長に合わせて栄養濃度を変えていくと栽培がとても有利になります。
ゆうきの園芸ショップは有機栽培、無農薬でバラ苗を生産していますが、それができるのも施肥コントロールあってのことです。
施肥コントロールできれば農薬を使わなくてもバラ苗生産できるとなれば…すごく効果的でしょ?(*^▽^*)

でもね、カンタンじゃない!奥が深くて、答えも存在しない世界…
だから、楽しんでやってみてください。
安心していただきたいのは…多少は間違えても昭和時代の施肥方法よりは全然マシです(*^▽^*)

では、安心して施肥コントロールしていただくための知識をお渡ししておきますね!

有機土壌ならずっと肥料が効いていなくても大丈夫!

「バラは肥料喰いなのに、肥料が切れたらどうしよう!」って…
これは昭和時代の考え(*^▽^*)でも、こう考えてしまっている人は多くないですか?
じっちゃんは「肥料が流亡するーーー!」ってよく言ってます(*^▽^*)

もし肥料効果が切れたとします。
でも、皆さんはちゃんと土作りしてるので、有機土壌の最低限の栄養濃度はあるわけです。
有機土壌の栄養濃度があれば、根や枝葉が伸びる程度なら充分に足ります。足りないと感じたら肥料を足してあげる程度で考えれば良いです。

土の栄養濃度が高いと病害虫の餌食になります

肥料過多だと病害虫にやられやすいというのは聞いたことがありますよね。
実は、過多じゃなくても肥料を入れただけで病害虫は比例して出現します。

施肥と病害虫防除は駆け引きで考えていきます。
病害虫が出る時期はできる限り肥料は効かさない!でも、病害虫が出る時期と肥料を効かす時期が重なるなら、そのときはピキャットクリアでしっかり病害虫防除していく。
こういう風に考えていくからラクラク無農薬できます。

肥料ドーーーン農薬ブシャーーーッって、疲れる栽培は今は主流ではないですね。

冬に土の栄養濃度が高いと予期せぬことが!

冬の寒肥で肥料を入れちゃったり、肥料入り培養土なんてのを使っちゃう人は、これは昭和時代の考え方ですね。

冬って自然では土の栄養濃度は低いんです。だって、有用菌も動かないし(*^▽^*)
バラは冬も根を動かしますが、栄養濃度が高い土だと動けない…

冬は土の栄養濃度を低くし、有機土壌の冬の状態である必要があります。
ですから、肥料は効かさず抜いてあることが大事!

根の成育不良や枝枯れ、出開きなど起こさないように、冬は肥料を効かさないことが大事です。

オーキシン優勢とサイトカイニン優勢を切り替える

収量を上げるためにサイトカイニン優勢、品質を上げるためにオーキシン優勢…
収量も品質も上げたいので、サイトカイニン優勢とオーキシン優勢を生長サイクルで切り替える栽培技術を使うという話をしました。

これ、けっこうカンタンで…
肥料を効かすとオーキシン優勢になりやすく、肥料を切らすとサイトカイニン優勢になりやすいのです。

詳しくは別のところで(*^▽^*)

栽培スキルの高い人は固形肥料と液肥を使い分ける

固形肥料は安定して効かすことができるけど、効かすのも効かさないようにするのもタイムラグが大きくなります。
液肥は効かすのも効かさないようにするのも素早くできます。

昭和時代の考え方だと固形のみを使い、もし液肥を与えた後は肥料が流れてしまわないように水遣りを躊躇するなんてことがあるみたいですが(*^▽^*)
肥料がずっと効いていないといけないという考えなんですね。

令和時代は固形肥料と液体肥料を使い分けるのが主流になってきています。
液肥だと、1日効かせて6日効かせないなんて使い方もできますからね!

これからじっくり学んでください!

施肥はね、人間の栄養学ぐらいで考えて行けば良いんです。
バラは肥料で動いているわけではないんで、神経質にならずにバラが元気になれる栄養士みたいな感じで楽しめば良いですね。

pほほ赤

バラの栄養士さん…!

なんだか楽しそうなのにゃ!

施肥についてはこれから嫌というほど話があります(*^▽^*)

じっくり取り組んでいきましょう!