まずは率直にお聞きします。
皆さんは有機栽培を以下のように認識していませんか?
「有機JAS以外は有機栽培と名乗ってはいけない!」
「有機栽培は化成肥料や農薬を使わない栽培だ!」
プロアマ問わず、多くの方々がこの固定概念を持ってしまっています。これを信じてしまっている人は皆さんの回りにも多いのではないでしょうか?
上記をよく見てください。
「~してはいけない」、「~しない」という否定型の文章になってますよね?
「有機JAS以外は有機栽培と名乗ってはいけない!」→「有機JASだけが有機栽培だ!」
「有機栽培は化成肥料や農薬を使わない栽培だ!」→「有機栽培は化成肥料や農薬を使うな!」
2001年に農水省が号令をかけた「農薬保護」と「有機JAS」により、有機栽培は否定型の悪しき固定概念を持ったままになってしまっています。
当店のピーキャット流有機栽培は有機JASとは関係ない有機栽培です。
化成肥料や農薬を使わないという考えはありません。適切なら使います。
固定概念からずっと誹謗中傷を受けていますが、ピーキャット流有機栽培は現場ありきの考え方なので気にはしていません。
現場からモノ言います!
農地の有機栽培とベランダの有機栽培は同じですか?
農地の有機栽培を有機JASとするのはかまいません。でも、ベランダの有機栽培は有機JASですか?
農地と住宅地の安全管理・衛生管理・環境保全は同じですか?
農家への有機JASを子どもやお年寄りにも押しつけますか?
住宅地という人工物に囲まれた環境で「化成肥料や農薬を使わない」に固執する必要はありますか?
有機栽培は牛糞や馬糞を使い、肥料には鶏糞が入っていることもあります。住宅地で米糠を撒けば風で飛散します。有用菌だと浮かれていても、住宅地であれば大腸菌などの悪しき菌を意識する衛生管理が必須になります。
庭で生木を使えば、シロアリ発生なんてことにも…
有機JASは農地だけでやりますが、有機栽培は農業、家庭菜園、ガーデニング、公園管理、施設管理、街路樹などでおこないます。
農業の有機JASと家庭菜園やガーデニングの有機栽培は別モノ!
当店は有機JAS対象品目外のバラ苗生産をしていますが、それでも「有機栽培」と名乗っただけで誹謗中傷を受けます。
有機栽培と名乗っても、人工物に囲まれた住宅地の栽培であれば化成肥料の補助的利用もアリですが、これも批判されます。
ですが、ピーキャットは現場ありきの有機栽培を貫きます!
大規模農地、スモール農地、大規模農業施設(ハウス栽培)、小規模ハウス、市民農園、住宅の庭、ベランダ、室内…
栽培現場ごとに安全管理・衛生管理・環境保全、そして品質向上を成すための適切な有機栽培があります。
固定概念にとらわれず、それぞれの現場で成果を出していける有機栽培を皆さんにご提案していきます。
「有機JAS以外は有機栽培と名乗ってはいけない!」
「有機栽培は化成肥料や農薬を使わない栽培だ!」
この固定概念をまずは捨てていただくことから始めていただければと思います。