栄養素については難しく考える必要はありません。
詳しい解説は後ほどするとして、まずはカンタンに理解していってください。

一番わかりやすいのは人間との比較です。

私たち人間のエネルギーは炭水化物です。
米やパン、肉や野菜に含まれていますので、炭水化物を食べることで体内で「糖」というエネルギーに変換しています。
そして、人間は糖を蓄積することができます。これが脂肪です。
大量に溜めるとメタボということになります。

植物は光合成により糖を作り出します。
そして、植物は糖を蓄積することができます。これがデンプンです。
糖の蓄積は植物によって違ってきます。
芋類はデンプンをたくさん蓄積します。実は動物に食べてもらいたいので糖分をたくさん蓄積します。
一方、葉っぱや枝にはそれほど糖は蓄積しません。

糖は生体エネルギーです!

タンパク質(アミノ酸)

次に、私たち人間はタンパク質もいろいろな食べ物を食べることで得ます。
このタンパク質は身体を作る元です。エネルギー変換もできますが、糖ほどのエネルギーにはなりません。
このタンパク質は、人間の場合はあまり蓄積しません。
理由は、人間は大人になると活発に細胞分裂しなくなるからです。
細胞は大きくなったり小さくなったりしますが、増えることはしません。
急に手足が生えてきたらビックリですよね。

植物は細胞分裂を繰り返していきます。細胞が減ったり増えたりして成長していきます。
そのため、植物は窒素から次々とタンパク質の元となるアミノ酸を作り出します。
そして、アミノ酸を作る過程の硝酸イオンを体内に蓄積していきます。
細胞を増やして成長する植物は、活発にタンパク質を作り出します。

タンパク質は身体の元となる物質です!

リン酸

私たち人間はエネルギーをどうやって消費しますか?
それは、動物ですから動くことで消費していきます。
意識して動く運動、勝手に動いている心臓などがあります。

植物はもちろん動きません。
動きませんからエネルギー消費はどうやっておこなうのでしょうか?
それがリン酸です。

リン酸はエネルギー消費させる物質です!

カリウム

私たち人間は心臓で体中に血液を循環させています。

植物には心臓がありません。なのに、体中に樹液が循環しています。
これを司っているのがカリです。
細胞内にカリがあることで浸透圧が生まれ、そのチカラで樹液が循環します。

カリは樹液を循環させる物質です!

これだけ覚えておけば大丈夫です。
人間と比較すると、窒素、リン酸、カリ、光合成などカンタンに理解することができます。