バラは元気なのに土が乾きやすくなってしまって、たまに枝がうなだれることがあります。
どうしたら良いですか?
という相談がありました。
あるバラの先生に相談したけれど納得ができなくて私に相談してきたそうです。
まずはバラの先生の回答から…
土が乾きやすいからと水遣りをすればバラの根張りが悪くなりますので、できるだけ水遣りは我慢してください。
地植えなら水遣りをする必要はありません。
ただ、土がとても悪くなってきているので、○○○○という活性剤を使いましょう!
私の回答…
バラが元気に成長すると水を吸い上げる量は増えるので、今の土の保水率では足りなくなることはよく起こることなので悪いことではないです。
枝がうなだれるほどであれば、表面の土を軽くほぐして水遣りしてあげてください。
土が乾いていないのに枝がうなだれていれば土の栄養濃度が高すぎることが考えられますので、固形肥料であれば取り除いてあげてください。
物理的に土がパサパサになっているのであれば堆肥を軽く混ぜてもらって保水率を上げても良いですが、マルチングのほうが効果的です。
バラの先生は固定概念と物に頼る栽培ですねえ(*^▽^*)
「枝がうなだれている」という事実は無視されちゃったのかな?
これだとアブシジン酸が大活躍して、元気だったバラ→沈黙のバラ→一本杉のコースに突入します。
バラは葉っぱの蒸散が上がったり(新陳代謝が活発)、光合成を強くすると水をたくさん吸い上げるようになります。
バラが元気なので「現在の土の保水率では足りない」と考えるのが妥当です。
ただ、土が乾いている様子ではないのに枝がうなだれているということは、土の栄養濃度が高く根の浸透圧が弱まっている可能性があるので、固形肥料であればそれを取り除きます。
また、土の表面がカチカチになっている場合は、水を弾いてしまうので土の表面を軽くほぐしてあげます。
そして水遣りして様子を見ます。
物理的に土がパサパサになっている場合は、どの時期でも軽く堆肥を混ぜてあげれば保水率は上がりますが、
パサパサになっている原因は
■フカフカな土が良いという勘違い
■日当たりが良すぎて急激に土の表面の水分が奪われている
どちらかです。
マルチングするのが一番ですね。
栽培が上手になってくると、これは経験することもあると思います。
ちょっとしたことでバラは良くも悪くもなりますので、私に相談してもらえば(*^▽^*)
ただ、バラの先生が間違いとは言えないんです。
地植えで水遣りすれば根張りが悪くなる場合があります。
特に、潅水装置とかで水遣りしている場合は根張りが悪くなる場合があります。
でもね、これは言葉足らずです。
バラは高い位置に植えて欲しいのー!
回りよりは高くして植え込むという基本があります。
これはバラは好気性をとても好むので、「地植えは周りよりも高くして植え込む」という前提があれば地植えで水遣りは良いことです。
でも、周りより低く植え込んだ場合は水遣りが悪くさせる可能性があります。
嫌気性になる場合があるからです。
「土が悪くなってきているから活性剤」は…おそらくバラの先生は販売の方なのでは?(*^▽^*)
何でもネガティブに考えず、悪いことが起きてもポジティブであることは多いのです!