いつまでも若くありたい!

これは人間もバラも同じ!でも、細胞の運命は老化し死を迎える運命にあります。
でも、生きているウチは若く元気でありたいですよね!

細胞を老化させる一番の物質は活性酸素です。これは人間も同じですよね!
強い日差しに当たった場合、開花などで強く動いた場合、活性酸素が作られ、これが細胞を傷めます。

この活性酸素に対抗するのが抗酸化作用です。
この抗酸化作用は、生長サイクル1回に付き生成され失ってしまう性質があります。生長サイクル1回きり…
だから、同じバラ科でもリンゴや梨は生長サイクルが1回なので秋の最後まで葉っぱの機能を使えますが、四季咲きバラやイチゴなどは抗酸化作用を失い、葉っぱの老化が早くなります。

ですから私がよく言っている、
バラの葉っぱは3ヶ月で機能を落とす
というのは、こういうことなんですね。
バラ科の植物はとても多くの糖を作り出しますので、さらに活性酸素を多く作り出してしまい葉っぱの老化が早くなります。

P猫なるほど

にゃるほど~
そういうことなのにゃ~

でも、葉っぱの老化を軽減できれば、ムッチャ良いことあるよね!

ピーネコ驚

そうにゃ!
それだにゃ!


これはすべてのバラ科で当てはまることで、葉っぱの機能が下がることを少しでも緩和できればリンゴや梨は実に送れる糖が多くなり、バラの花にも糖をたくさん供給できます。
また、葉っぱの機能が下がらないことで強い病害虫対策にもなります。

そして!
葉っぱの機能の落ちがゆっくりであれば、葉緑素が分解される速度が落ちるので、めいっぱい葉っぱの栄養を回収して実や花に回せます!
これはちょっと難しい解説になるので、そういうものだと理解してください。

うりゃ顔

これを聞くと、これぞとっておき、目からうろこに思えるでしょ?


まあ、これを簡単にどうにかできるのならねえ…
バラよりも先に人間じゃないかな…
でもね、想像は付くと思いますが人間ならばどうすれば?は「適度な運動と睡眠、ストレスの無い生活と規則正しい食事」ってことになります(*^▽^*)

ただ、植物の場合はしっかり狙っていくことはできます。

植物の老化を軽減するには…

ピキャット・ありんで活性酸素を減らす
■サイトカイニン優勢で細胞を若返らせる
■肥料過多を避け、新陳代謝を強くする
■軽い水涸れもさせない

と、まあ…
ピーキャット流有機栽培でやっていることがそのまま当てはまりますが…そりゃそうです。
葉っぱを若く保ちたいと思っている私が作った栽培方法ですから(*^▽^*)

蕾が付いたら肥料を止めてピキャット・ありんって面倒だなあと思われることは多いですが、実際はこういうことも考えてのことです。
普段の頑張りが実になるように、ちゃんと考えています。

でも、無理強いはしないですし、施肥が面倒だと思う人はPSPぼかしで良いと思います。
ただ、葉っぱの機能を落としやすいハイブリッドティなどはピキャット・ありんをしっかり使って欲しいなあと…

やらなきゃいけないことではありませんが、葉っぱを若く保てることはとても効果的ですよね!

【追記】
葉っぱを若く保つと言っても、ガーデンのバラの場合は1年保つわけではありません。
春と秋の葉っぱの入れ替えは積極的にやってくださいね。