品川区の学校給食で全野菜が有機野菜となる報道があって、「慣行農産物 VS 有機農産物」の争いが激化してきました。
慣行農産物=化成肥料や化学農薬を使用した農産物
有機農産物=有機JASという商品規格に則った農産物
オーガニック給食というのは有機JASという商品規格に則った農産物、つまりは有機農産物が対象となります。
各自治体独自の有機栽培とか、エコなんとかとかありますが…
まあ、有機JASの独占になるでしょうね。
有機JASにあらずんばオーガニックにあらず!
こういうのは歴史を振り返ればとてもよく理解できます。
今回は私が妄想で書いた日本のオーガニックの歴史のデタラメを書いてみます。
デタラメなのでもちろん作り話です。決して鵜呑みにすることなく、デタラメですから使用禁止・他言無用です。
有機栽培は古来から存在していた!
有機栽培は、実は古来より日本には存在していたんです!
頭でっかちの人が「最初からデタラメ言ってる!有機栽培ができたのは1970年だ!」と言ってくれると思うので、もちろん私はデタラメを言っています。
デタラメなので、私をよく知っている方や会員さんのみ続きをお読みください。他の人は読まずに退場してくださいね。
(左図)は人糞を発酵させた人糞栽培です。今で言う慣行農業ですね。これが昔から日本の主流でした。
(右図)は菜種油の絞り粕や魚粕、牛糞や馬糞を混ぜたわら堆肥やもみがら堆肥を使った有機栽培です。
昔から慣行栽培と有機栽培は分かれていました。
菜種油というのは、電気が無い時代には行灯などの灯火として用いられていました。今もありますが「油粕」というのは菜種油の絞り粕のことで、肥料で使います。
馬糞や牛糞は、酪農や畜産が盛んではなかった日本では農業で使えるほどはありませんでした。
ですから、人糞を使うのがメイン(慣行)で、菜種油粕や牛糞などを使うのはニッチ(特定)の存在でした。
慣行農業が主流で、有機栽培がニッチ(特定)であったのが古来よりの日本の農業です。
ただし、この時代にまだ「有機栽培」という言葉はありません。有機栽培の前身と考えてくださいね。
有機栽培という言葉は、戦後に生まれた!
太平洋戦争に敗れた日本はとても貧しく食糧難でした。
そして、食糧増産計画が日本国挙げて行われるようになり、アメリカから化成肥料と化学農薬が入ってきました。
無機農業…化成肥料と化学農薬を使う栽培→慣行農業に
有機農業…菜種油粕や魚粕、牛糞や馬糞を混ぜたわら堆肥やもみがら堆肥を使った栽培
ここで「無機栽培」と「有機栽培」という言葉が作られました。
やがて、無機栽培は主流となったので慣行栽培と呼ばれ、有機栽培はそのまま有機栽培と呼ばれるようになりました。
ちなみに、人糞は農業で使われなくなり、海に捨てるようになりました。海洋汚染として大きな問題にもなりました。
1970年代から公害問題が深刻化した
そして、公害が大きな社会問題となり公害による健康被害も甚大となった1970年代に有機栽培という言葉は大々的に広まりました。
1960年代はホタルが消えた時代ですね。
多くの自然や生き物が農薬で壊され続けた時代です。
農薬による健康被害が続出し、農薬で自然や生態系がことごとく破壊された時代が1960年代です。そして1970年代には公害対策が始まります。
こういった流れがあり、それまではニッチ分野で高級食材を作るための有機栽培が1970年代に「農薬憎し」、「化成肥料憎し」の有機栽培に変わっていきます。
自然栽培が生まれたのも、この時代です。
2001年、有機JASが制定される
「農薬憎し」、「化成肥料憎し」の有機栽培が遂に有機JASとして制定されることになりました。
有機JASには「化学肥料や化学農薬を使わない…」とハッキリ明記していました。その後で使い出したそうですが…
そして、事もあろうか美味しさを求める有機栽培は有機JASによって迫害されることになります。
当時、有機JASが制定されたときには、当時の有機農家は「農薬憎し」や「化成肥料憎し」の有機JASには興味を持ちませんでした。ところが、「有機JASにあらずんば有機にあらず」で迫害を受け…
私の有機栽培の師匠はショックが大きく、年齢的なこともあり、農業を辞めてしまいました。
私はその師匠から栽培技術を習い、現代流にアレンジしたピーキャット流有機栽培を作りました。
たくさんの迫害、誹謗中傷を受け続け、それでも今も続けています。
みどりの戦略で有機JASは天下取りへ!
オーガニック給食→外食産業→いずれは全ての流通
2001年に有機栽培のほとんどの市場を獲得した有機JASですが、有機栽培市場はニッチ分野、とても小さいわけです。
さらに、オーガニック志向の人たちは未だに有機JAS以外の有機栽培、自然栽培への支持が多くなっています。
そうなれば、慣行農業の市場を狙うのは至極当然!
みどりの戦略の名の下、オーガニック給食を皮切りにこれからは各施設、外食産業などに触手は伸びていくと思われます。
今は慣行農業が圧倒的に大きいので、私たちの有機栽培や自然栽培のような迫害はすぐには受けないでしょうが…
さて、生き残るのは誰だ?
今現在の栽培の種類
昔の栽培…堆肥や肥料の区別なく肥やしを使う栽培
有機栽培…有機堆肥や有機肥料の有機質を主に使う生物多様性を活用した栽培
慣行栽培…化学農薬や化成肥料の無機質を主に使う生物多様性を活用しない栽培
自然栽培…堆肥や肥料、農薬なども使わない自然のみを活かした栽培
有機JAS…化学農薬や化成肥料を使わないなど商品規格(JAS)に則った栽培
無農薬 …ポジティブリストに載っている化学農薬成分を使わない栽培
有機JASの行く末は?
「有機農産物は安心・安全とは何の関係もありません」
有機農産物とは有機JASのみ名乗れるので、これは有機JAS限定の話です。
私はこの言葉にビックリしちゃって、ついつい口を出してしまいました。
有機JASは「農薬憎し」、「化成肥料憎し」で始まったものです。
「農薬憎し」、「化成肥料憎し」はもちろん環境保全と安心・安全によるものです。
慣行農産物も有機農産物も同じく安心・安全と横並びになれば、消費者は環境保全のみで有機農産物を買うことになります。
買ってくれるの?売れると思ってるの?
まして、慣行農産物も有機農産物も同じく環境保全しているとなれば…
有機JASって意味あるの?必要なの?
だから、「有機農産物は安心・安全とは何の関係もありません」に私はビックリしちゃったんですよね。
これ、有機JASの存在価値が地に落ちるのでは?と…
オーガニック側の意味
オーガニックって、多くの人が有機JASを筆頭に、それ以外の有機栽培、自然栽培、無農薬栽培など、化成肥料や化学農薬を使っていないグループだと思われがちですが…
有機JASは昔ながらの有機栽培や自然栽培、無農薬栽培を迫害してきた栽培ですので…
まあねえ…
私はこの人から受け継いだ有機栽培でオーガニック側に居ます(*^▽^*)有機JASは迫害を受けていた時期は敵視していましたが、今は別物と考えています。
ですから、ニッチ分野にいる私ら有機栽培や自然栽培の人たちはオーガニック給食の争いを見て、
どっちもどっち!
と、そう言っていると思いますよ(*^▽^*)
まあ、実際には私も「どうしても有機JAS」とユーザーに頼まれてやったことありますけどねえ…
これ以上は言わない(*^▽^*)
ちなみに、日本全国に虫食い痕の穴ぼこだらけの野菜をオーガニックの野菜だと広めちゃったあの農家はどのオーガニックだったんだろう?
有機JASであって欲しいなあ…
ウチのバラは慣行栽培のバラよりもピッカピカで元気いっぱいですよね?
ピーキャット流有機栽培は高品質で安心・安全で環境にとても優しい!これをバラで証明しています!
誰に?お客さんたちに!
お客さんに認めてもらい、喜んでもらうのがニッチ分野の有機栽培です
(ここはデタラメではないよ!)
ニッチ分野の有機JAS以外の有機栽培や自然栽培の話は妄想無しで事実を話しますので、いずれ…