20年前から変わらないバラの「栽培方法」
バラの育て方の本は「栽培技術」は書いてありません。「栽培方法」が書いてあります。
世界レベルで栽培スキルが高まっている中で、バラの栽培方法はそれに即した形で変化をしていません。
20年前ぐらいから、栽培方法はほとんど変わっていないかな?
栽培技術は、各種ホルモンが解明され、有機酸や酵素の活用など、20年前と比べると様々な研究がなされ、新しい栽培技術が作られ、取り入れられています。
日本の農業ですら、慣行農業も発展し、有機栽培や自然栽培も盛んになってきました。
ですが、バラの栽培方法は農業での流行り言葉が入ってくるか、もしくは新しい栽培資材の宣伝文句が入ってくるか…
バラ栽培としての新しい栽培技術が公にはならず、古い情報に流行り言葉や新しい資材が上塗りされることしかされてきませんでした。
どうしてこんなことになってしまったのか…その理由は…
私が喋っていないから(*^▽^*)
というか、コロナや農業のほうで忙しかったので、ほんますいません!
でも、ゆうきの園芸ショップ資材店では栽培方法はちゃんと書いています。
あれ、世界レベルの新しい栽培技術を取り入れて、それをバラのガーデナーに実践してもらえるようにしています。
ただ、どうしてそうするのか?どういう理論なのか?までは、あまり詳しくは書いていません。
だって、パクられやすい業界だから…
でも、書かなきゃいけないので、このサイトで書いていきます。
ある程度はまとめて書いて、後は随時追加して解説します。
その前に…巷の現状を理解してください。
セールストークとエンターテインメントのバラ栽培方法
「バラで連作障害が起こる」と、あるバラの先生が言ったそうですが…
何年、何十年と育てるバラで連作障害はおかしな話で、連作障害対策資材の販売のためかな?と思われます。
「キトサンは放線菌の餌なのでキトサンを入れると放線菌が爆発的に増え、黒点病菌を食べてくれるので病気にかからなくなる!」
こういう宣伝文句があります。これは宣伝文句で栽培技術ではありません。
黒点菌は糸状菌なのですが、まあ放線菌が糸状菌に影響するのは本当でも、糸状菌には菌根菌やトリコデルマ菌といった植物に有用な菌もあります。
薔薇のガーデナーは黒点病に困っている人が多いので、キトサンのセールストークはどストライクになると思います。
でも、実際のところキトサンはキチン分解酵素という「酵素技術」の要素が強く、放線菌の餌というのはあくまで土壌環境改善に過ぎません。
ですから、過剰なセールストークになってしまっています。
キトサンは良い栽培資材なので、正しい栽培技術として広まって欲しいモノです。
詳しい話が必要ならオンラインセミナーでやりますが、ムッチャ難しい話にはなります(*^▽^*)
ここで言いたいのは…
セールストークって、貴方にとって最高の理解者なんです!だから皆さん引きこまれるんです!
ああ、たくさん使うのは面倒だなあ…
これ一本で大丈夫!
土を作るのは難しそうねぇ…
長年かけて研究開発した最高の土をどうぞ!
癌腫が出た!どうしよう…
これを塗っておけば、あら不思議!
上手く育たない理由がわからない…
実はこれが足りないことが解明されました!
…
いくらでも釣れます(*^▽^*)
このセールストークとエンターテインメント性に満ちあふれたバラの育て方の本は…
貴方にとっては魅力溢れるモノなのかもしれません。でも、栽培技術とは違います…しかも、他の分野では栽培技術はさらに進化し続けています。
これは余談ですが…
私は皆さんに「貴方はバラの声が聞こえますか?」と、よく言っています。
これ、メルヘンチックになっているのではなく(実際、あほちゃうか!と陰口をたたかれていたそう…)最新のAI技術での話です。
栽培のAI技術ということでは、トラクターの自動運転とかドローンによる自動散布とか…
日本のどこで必要やねん!という、農家向けではない投資家向けのCMをよく見ますが、実際のAI技術は「植物の声を聴く」、「植物の意志を知る」研究開発が盛んにされています。
バラはどの場面でどこまで水を摂取するのか?どの場面でどの栄養を消費するのか?どの葉っぱの光合成量が強いのか?
植物栽培はすでにデータ分析ありきの技術になってきているわけです。
私も関わっていたので、それで「バラの声は聞こえますか?」とか「バラの意思を尊重しましょう!」とよく言っていました。
最新技術がそういう技術なので、私がメルヘンチックなわけがなく(*^▽^*)
うりゃねこさんクラスになったら聞こえるのかと、実はちょっと楽しみにしてたのにゃ…
そんなアホな…
神様ちゃうでぇ!
でも、エンターテインメントの栽培技術と本物の栽培技術の違いは…見分けることは難しいかもねえ(*^▽^*)