栄養の摂取量について考える
バラに肥料を効かす、効かさないというコントロールはどうすれば良いでしょう?
もちろん、私が問題を出しているから引っかけ問題です。
まあ、全員が肥料を効かす場合は肥料の量を増やし、効かさない場合は肥料の量を減らすもしくは与えないと答えると思います。
これは正解です。
でも、栽培技術だと答えとしては不十分なので50点ぐらいかな?
次の問題に答えてください。
■カルピス1、水9で作ったジュースを300cc飲む
■カルピス3、水7で作ったジュースを100cc飲む
どちらがカルピスの成分を多く摂取できましたか?
もちろん、同じですよね。
これを栄養の成分に置き換えてみて下さい。
実はバラも同じなんです。
人間はご飯をパクパク食べますが、バラは水に溶けた栄養しか摂取できません。
ですから、栄養は栄養濃度で考え、水分摂取量も加味してどれだけの栄養を摂取したのか?ということになります。
バラの栄養摂取量=土中の栄養濃度×水分摂取量
となります。
肥料を入れるという足し算が、バラの摂取だとかけ算になります。
ところが…もちろんそれだけではありません。
バラの成分摂取量は、葉っぱの蒸散量と根の浸透圧です。
根の浸透圧は土中の栄養濃度で代わり、栄養濃度が高いと根の浸透圧は落ちます。
ということは?そうです、栄養濃度のパーセンテージまで入ってきます(*^▽^*)
・・・?
葉っぱの蒸散が多いとバラの水分摂取量も増えます。
葉っぱの蒸散量は、葉っぱの多さ、細胞の若さ、光量、熱、ホルモン量、Co2量などなど…AI技術でデータ解析しないとまったくわかりません。
で、そんな中で肥料を効かせたり効かせなくします(*^▽^*)
ムッチャ難しいでしょ?
こんなの無理にゃ~
むずかしすぎるにゃ~
そうなんです。難しいんです。
AI技術で管理するような栽培だとかなり正確にはできるんですけどね。
じゃあ、どうするか?
答えはカンタン!栄養摂取は、バラを生き物と考えれば良いんです。
生き物の栄養摂取とは?
生き物の栄養摂取は…
自動車のように、どれだけガソリンがあるからどこまで走れるとか、どれだけの電流と電圧ががあればどれだけ光るかという考えではありません。
皆さんは明日マラソン大会だからマラソンを走れる分の栄養を前日に取ろうとはしませんよね?
夏場はこってりよりもさっぱりで栄養摂れた方が良いですよね。
塩辛いのを食べたら喉が渇いてあまり食べられなくて、薄味ならたくさん食べられることもありますよね。
夏場に痩せちゃう人もいれば、夏場に太っちゃう人もいますよね。
お腹が空いたときに食べたらしっかり栄養摂取するけど、お腹いっぱいだとあまり栄養摂取しないとか…
こういうの、言いだしたらキリがないですよね。
ダイエットネタとか健康ネタはいっぱいあると思うので、私よりも皆さんのほうが詳しかったりもします(*^▽^*)
ただ、バラは植物で人間は動物…薔薇は人間ほど複雑ではないのでわかりやすいことがたくさんあります。
細かなところはゆうきの園芸ショップにいろいろ書いていますので、効かせたり効かせなかったり、確実に摂取させたりアバウトでよかったり…
こういうのはガーデン技術となります。
難しくはないですよ!ガーデン技術で感覚的に覚えてください。
でも、同じ肥料だけを量だけで使う施肥よりは間違いなく先進的で効果的です。
そして、もっと先進的にとなればAI技術で!なんてことになりますが、これはガーデンとは別モノですよね。
ゆうきの園芸ショップのように、いろいろな肥料を揃えている店って珍しいでしょ?
施肥も効かせたり効かせなかったり、しっかり摂取させたりさせなかったり…こういうのも楽しくバラに愛情をかけていきましょう!