理解しやすくするために、こういう時代で分けてみました。
昭和以前の肥やし時代
昔は堆肥や肥料という区別はなくて、すべて肥やしと呼ばれていました。
肥やしはとても貴重で、江戸では「大屋は店子の糞で持つ!」と言われたように、長屋の大家は店子の糞尿を売って儲けていました。
それほど、肥やしというのは昔は貴重だったわけです。
当時は土作りも追肥も肥やしを与えることしかできませんでした。それしか方法が無かったわけです。
昭和時代の肥料時代
肥やししかなかったところに化学肥料なるモノがアメリカから入ってきました。
そして、肥やし→化学肥料へと変わっていきました。
そして、今までの肥やしが「有機堆肥」と「有機肥料」に分かれていきました。
混在した時代となりましたが、その当時は肥やしよりもカンタンに植物を育てられるので栽培が大きく変わりました。
平成の肥料&堆肥時代
有機栽培の登場で、土を作るための堆肥、植物に栄養を与える肥料、これが明確に分けられるようになりました。
また、化成肥料を使う栽培でも有機堆肥を使っての土作りなども盛んにおこなわれるようになりました。
■堆肥…自然で作られる肥沃な有機土壌の栄養濃度まで上げる
■肥料…自然では足りない栄養濃度まで上げる
昔は栄養は植物に与えるという考え方でしたが、20年前ほどから「栄養は土中の栄養濃度を上げるため」という考えに少しずつ変わっていきました。
よって、土壌分析なども盛んにされるようになりました。
令和のAI時代
保水率、酸素飽和率、各種栄養濃度、pH値、EC値、微生物バランス、ミネラル値、各種有機酸、各種酵素、各種ホルモン…
これを育てる植物に合わせること、育てる植物の生長サイクルに合わせること
これが最新の土作りであり、施肥コントロールとなります。
バラのガーデニングはどの時代?
お気づきの方も多いと思いますが…
バラのガーデニングの話では、昭和時代の話が多いですよね…
なのに、ゆうきの園芸ショップのガーデン技術は一気に令和までぶっ飛んでいます(*^▽^*)
だから、理解できる人はまだまだ少ないかな?
どの時代の栽培を楽しむのかは人それぞれですが、私は新しきも古きも良いところを採り入れて悪しきところは見直す事を考えています。
家庭菜園などでは肥やし時代の栽培とか、おもしろいかな?とも思います(*^▽^*)
でも、バラのガーデニングは無農薬でやりますし最新のほうがとても有利ですね!