「薔薇は栽培を覚える上で最高の教材」
私が昔からよく言っている言葉です。
私はつい先日まで野菜や果樹の農業に関わっていたのですが、農家の方々もとても興味を持ってくれました。
バラ栽培はイチゴやトマトと同じく生長サイクルを何度も繰り返していく栽培になります。
生長サイクルを何度も繰り返して、バラは花を咲かせイチゴやトマトは実を収穫します。
(生長サイクルとは、生育期→開花期→休息期→生育期→開花期…これを繰り返すことです)
バラの四季咲きは最低でも春2回、秋もできれば2回咲かせたい
これが主流ですよね。
イチゴも1番果から2番、3番、4番と…ハウス栽培では1月から5月まで生長サイクルを続けていきます。
トマトも1段から2段、3段、4段と…ハウス栽培では美味しい実が採れるまで生長サイクルを続けていきます。
バラは樹木なので同じバラ科のリンゴや梨と同じ感覚の栽培方法にされてしまいやすいですが、似ているのはイチゴやトマトのハウス栽培ですね。
こんな感じになります。
でも、明らかに異なるところもあります。
イチゴやトマト、リンゴや梨は実を付け実肥期(実を太らせる期間)があります。バラは実を太らせ、実を守る期間が無いということになります。
バラ、リンゴ、梨は樹木でずっと育て続けますが、トマトやイチゴはシーズンが終われば廃棄処分となります。
四季咲きバラ、イチゴ、トマトは生長サイクルの途中で古い葉っぱを取る「葉かき」をおこないます。
古い葉っぱを取って新しい葉っぱを付ける必要があるわけです。
でも、一季咲きバラ、リンゴ、梨は葉っぱは入れ替えることなくシーズン終了まで持ち続けます。
葉っぱの考え方も違いますよね!
リンゴ、梨、イチゴ、トマトと…
さまざまな栽培と繋がるバラ栽培は、栽培技術の基本がしっかり習得できているかどうかが大きなアドバンテージとなります。
原種やオールドローズと四季咲きハイブリッドティと、同じ育て方で良いのだろうか?
ゆうきの園芸ショップのバラの育て方は、系統で違う栽培方法ですよね。
でも、ちょっと考えれば当たり前のことだと思いませんか?
私が「栽培技術の基本」とうるさく言うのも、少しは理解してもらえると思います(*^▽^*)
そして!
皆さんには新しい栽培技術を知らず知らずのうちに習ってもらえるようにと私は考えています。
栽培技術は世界レベルでかなり進歩していますので、それを誰にでも理解できるように提供したく考えています。