ここでは土作りの考え方についてお話ししています。
実際の具体的な作り方は下記のサイトを見てね!
ピーキャット流有機栽培バラの土作りについて詳しく解説します!
バラの土作りというのは、実はとってもカンタンです。
地植えも鉢植えも考え方は同じ!
バラも実物野菜や果樹も考え方は同じ!
「土のこだわり」というのはとても勘違いされていますが、土というのはそれほど複雑なモノではありません。
有機土壌であれば、ほぼすべての植物は良く育ちます。(多肉植物とか例外は除く)
基本的な考えはほとんど同じですので、あれこれ混ぜたくなる気持ちを抑えてシンプルに考えていきましょう。
基本用土の考え方
基本用土というのは、そのまま「土」です。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は赤玉土や鹿沼土、化成肥料で育てるならピートモスも基本用土になります。
何が良いのか?は、これはすべて育て方によります。
ピーキャット流は、赤玉土のみ!
ツツジなど酸性土壌を好む植物は鹿沼土を使いますが、バラは弱酸性土壌を好むので鹿沼土は使いません。
有機栽培だとピートモスは分解対象になってしまいますので、ピートモスも使いません。
地植えの場合
地植えの場合は庭の土が基本用土となります。
この庭の土はさまざまです。
瓦礫が多くて使えない場合もあれば、元が畑だった場合もありますし、山の造成地ではかなり土が痩せている場合もあります。
ですが、慌てて土を入れ替えるなど考えず、まずは庭の土をどう良くしていくかを考えていきましょう。
もし、どうしても土を入れ替えたい場合は、庭土が赤土なら赤土、黒土なら黒土を入れます。
たまに植え込み穴の土だけ赤玉土にするような植え込み方をしている人がいますが…
土は絶対に分離させてはいけません!
すでに入れてしまった場合は、とにかく庭土とよく混ぜてしまって分離・まだらにならないようにしてください。
堆肥を入れる理由
堆肥は有機土壌の再現、維持のために混ぜることは理解していただいたと思います。
巷では、堆肥と肥料の区別が付いていないので堆肥も栄養ととられている事が多いですが、これが土作り失敗の元です。
堆肥は栄養分と考えずに、「土のパワー」と考えていきます。
土に多くの堆肥を入れると、そこに有用微生物が多く居着きます。
有用微生物が多いと肥料を与えたときに分解力が強く、多くの栄養を作り出します。
ハイブリッドティやフロリバンダなど、栄養を多くする品種は堆肥を多くします。
土の堆肥を少なめにする
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有用微生物の居着きも少なくなる
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肥料を与えても分解力が弱いので、作る栄養は少なくなっていく
こういうことですね。
原種系やオールド系の一部などは、あえて堆肥を減らすことで元気に育ちます。
・ハイブリッドティは元気に育つのに、オールド系は生育が悪くなりがち
・オールド系は元気いっぱいなのに、ハイブリッドティは難しい
こういう方は、施肥量のコントロールだけではなく、堆肥の割合を変えただけでも改善できます。
あれこれ混ぜない!
土はなによりバランスが大事です。
1+1=2にならない世界…それが土の世界です。
ですが、土作りにはいろいろな資材があります。
ゼオライト、パーライト、各種用土、バットグアノ、炭、かに殻…
混ぜてはいけないわけではありませんが、混ぜる必要があるのかどうか?
たとえばバットグアノ
バットグアノなどの有機物は土の中だと1~2ヶ月で分解されてしまいます。
リン酸が必要な時期にはもう存在していない…
バットグアノは後入れすべき資材であって、最初から入れていても何の役にも立たない場合があります。
たとえばゼオライト
ゼオライトなどは良質なモノでなければすぐに壊れてしまいます。
壊れてしまうと、それは目詰まりの原因になります。
狙った効果とは違ってしまい、悪いことが起きてしまうことのないようにしましょう。
たとえば鹿沼土
鹿沼土を入れる場合は、土を軽くしたい場合に使うことはあります。
市販されている培養土の場合は、かさ増し用です。
あえてpHが低い酸性の土を入れる必要はありませんし、入れる場合は完成した土のpHは測っておきましょう。
pHが6.0を下回る場合は取り除くべきです。
たとえばカニ殻
カニ殻は、実際に放線菌が餌とするまでには気が遠くなるほどの時間が必要です。
入れて悪いわけではありませんが、入れすぎると問題が起こらないとも限りません。
ピーキャット流でカンタン土作り!
土にこだわっていた私が行き着いた先…それがピーキャット流の土作りです。
有機土壌に勝るモノなし!
あとは育てる植物に合わせていけば、どのような植物も元気に育つ土作りは皆さんでカンタンにできるようになります。
では、植物に何を合わせるのか?
それは、pHと土のパワー!
農業、ガーデニング関わらず、どのような植物もこれで元気に育つのが有機栽培です。